SRE兼スクラムマスターのブログ

チーム開発が好きなエンジニアブログです。検証した技術やチームの取り組みを書いていきます。

リモートワークでやってみてよかったこと Tips

背景

コロナによる緊急事態宣言でリモートワークに切り替わり、チーム開発やコミュニケーションをとることに苦戦している人も多いと思います。 今回は2ヵ月リモートしてきた中で試してきたものをいくつかまとめておくので 何かの参考になればと思います。

ツール

リモート時に利用するツールはさまざまなものが紹介されていて、すでにご存じだと思うので良く使っているものを紹介します。

コミュニケーションツール

Slack

画面共有時にペンなどで場所を指摘したり書き込みできるので「右上の、、、」、「下から2番目の」のように場所を伝えるのに苦労しないです。

slack.com

ホワイトボードツール

Miro

図形を描いたり、付箋を使ったり「ふりかえり」のイベントに使いやすいです。 また、カスタマージャーニーマップやユーザーストーリーなどのテンプレート機能が豊富で、アジャイル開発との親和性が高いです。 あとは、リモートでアーキテクチャを図解して説明する時に非常に便利です。

miro.com

リモートワークのTips

リモートワークしてきた中で、役に立った取り組みを紹介します。 当たり前のことも多いですが、当たり前が浸透すると効果が発揮できるので はじめることが重要です。

ミーティングの約束

発言時は声がけする

複数人でのリモートミーティングあるあるだと思うのですが 思いのほか発言が被ってしまって、収集つかなくなることが多いです。 回線によっては通信速度の差もあり、遅れて聞こえてくる場合もあります。

そこでミーティングで発言する時に「○○ちょっとしゃべりまーす」みたいな感じで 一言声がけすると、次に誰が発言したか、また被って発言していた人が気づいて場をいったん整理するタイミングを作れます。 これによりミーティング中の発言が被ることによる謎のカオス時間が激減しました。

ミーティングは決まったチャンネルを使う

slackを利用している場合ですが、チャンネルが複数あって どのチャンネルでミーティングするのか分からずに、迷っているだけで開始時間が5分ほど遅れるのがザラでした。 そこでチームではあらかじめ「mtg」チャンネルを設けて、人数を集めて話す場合は 決まったチャンネルでcallするようにしています。 そうすれば開始時間にcallするとおのずと人が集まってくるようになりました。

Quick Callする

これはMicrosoftの牛尾さんのブログに書かれていたことをチームが取り入れました。 詳細はこちらをご覧ください。

simplearchitect.hatenablog.com

簡潔に述べると、困ったときにすぐ「1 対 1」の通話をして、サクッと解決しちゃおうということです。

困ったことをため込んで、ミーティングの時にまとめて共有するケースが見受けられたのですが、解決しないことでミーティングまで時間がムダになりがちです。このほかにも、大人数の前で説明して的確に伝えられない場合があり非効率になります。何より困りごと満載のミーティングは参加していて楽しくないです。 Quick Callを導入することで、個々の生産性が目に見えて上がっており、チャット上で長文のやり取りも減るので、非常におススメです。

所感

リモートワークを続けて気づいたことは、自分の当たり前はあくまで自分の中だけだということです。 たとえば「Quick Call」を例に挙げると普段から仕事をしている中で必要なメンバーと連絡を取るのは頻繁に行っていましたが、このメリット自体は周りに広がっていないです。 しかし、「Quick Callやろう」とメンバーが声がけするだけで、文化が浸透し全体の効率が上がりました。

ここから、個々が日々業務している中で、より良くするための取り組みがたくさん転がっており、それを周りに伝えるだけでも大きな成果が得られるのだと再認識しました。 チームの中なら「ふりかえり」をすることで徐々にカイゼンされているのですが、良い部分はどんどん横展開していくことが大切なので、何かアイディアを出せば意外な形で効果があるかもしれません。