SRE兼スクラムマスターのブログ

チーム開発が好きなエンジニアブログです。検証した技術やチームの取り組みを書いていきます。

チームサポートするにあたって心掛けていること

はじめに

社内で新しいチームにをサポートしていくことになりました。 チームリーダーの方やマネージャーと「1 on 1」を実施して、抱えている問題や 自分が協力できそうなことを話し合い、7月から本格的にサポートしていくことになりましたが、自戒の念を込めてサポート時に心掛けようとすることをいくつかまとめておこうと思います。

心掛けていること

この内容がすべてではないですが、チームサポートするにあたって、とくに初期段階でおろそかにしないように気をつけたいことになります。

サポートに徹することを明確にする

自分がチームサポートする時に、「チームが、良い方向に進められるように全力を尽くします。しかし、実際に良いチームを作るのは皆さん自身です。」ということを伝えるようにしています。チームメンバー自身に 良いチームを作る意思がなかったり、サポートに参加する自分がすべてを決定するようでは、最終的に自己組織化されたチームが生まれにくいからです。 自己組織化するために必要なチームの対話や、メンバー間のコラボレーションについては、知識やスキルが必要になるので実践の方法やアクティビティについてアウトプットするようにしています。

チームの目標を統一する

チームの目標について共通認識をもつようなプラクティスを実施するようにしています。なぜならば、これまでのチームサポートの経験では、 「目標が人によってバラバラである」 「目標が明確でも達成するための道筋は不明瞭である」 といった状態が多く、総じて同じ方向を向いてることが少ないです。

その場合は「インセプションデッキ」を使って目標、これからの進め方について議論し、理解し、合意するフェーズを設けています。 しかし「インセプションデッキ」は時間のかかるプラクティスで、チームによっては、そのようなイベントに抵抗がある場合も多いです。そういったときは、ふりかえりでも使われる「帆船」を使って自分たちの目標や立ち位置を明確にしていただいてます。

インセプションデッキ」や「帆船」の詳しいやり方は説明しませんので こちらの記事を参照してください。

takaking22.com

note.com

メンバーの価値観を可視化する

同じチームでコラボレーションしてくには、メンバー間で得意なことや 大切にしている価値観を開示していることが大切です。これを実現するために 自分がよく取り入れているのは「ドラッカー風エクササイズ」です。 実践することで 「何に対してモチベーションを感じるのか?」 「どういう部分で協力があると良いのか?」 という点で、メンバーに伝えることもできるし、言語化することで自分自身にも新しい気づきが生まれます。

ドラッカー風エクササイズ」詳しいやり方は説明しませんので こちらの記事を参照してください。

tech.pepabo.com

アジャイル」という言葉を使わない

これも経験談ですが、「アジャイル」という言葉を使わない方が割とうまくいくことが多かったです。これに関しては「アジャイル」のみならず、新しすぎる横文字なども多用しないようにしています。 その理由は、下記の2つではないかと推測しています。 「過去にアジャイル手法だけやって、うまくいかなかった」 「大きな変化を求められているようで抵抗感があった」 前者は、何度か見てきたことがあるのですが人は一度うまくできなったことに対してもう一度チャレンジするのは心理的にハードルが高いからです。 後者は、自分たちのこれまでのやり方が否定されているように感じるからだと思います。 私自身「アジャイルをやろう」というフレーズは、本質を見誤っているようで好きではないです。自分たちが働きやすく、成果を届けられるようにカイゼンを続けた結果「アジャイルな状態」になっていた!くらいがちょうどよいと考えています。

まとめ

久々に新しいチームのサポートをすることになったのでだいぶ緊張しているので サポート時に気をつけたいことまとめました。 まとめていて思ったのはフレームワークやプラクティスを適用する時は チームの成熟度に合わせることが重要ということです。 1つのチームでうまく言った方法が全てのチームでうまくいくと考えると大変なことになるので肝に銘じてやっていこうと思います。 自戒のために心がけをまとめてみましたが、「こういうのも大事だよ!」っていうのがあればコメント頂けると嬉しいです